債券Q&A(II-5)|デュレーションと債券価格の関係は?

デュレーションとは、債券を保有することによって利子および元本(=キャッシュフロー)を受け取る場合の投資資金の平均回収期間を示す指標です。割引債のデュレーションは債券の残存期間に一致しますが、クーポンや最終利回りが高くなるほど、デュレーションは残存期間よりもだんだんと小さくなります(債券投資の回収までの期間が早くなります)。
デュレーションには平均回収期間よりも重要な使い道があります。それは、金利が一定の割合で変動した場合に、債券価格がどの程度変化するのかという感応度を示しており、価格変動リスクの指標になるという特徴です。この用途で使われるのは、デュレーションを「1+最終利回り」で割った「修正デュレーション」と呼ばれる指標です。クーポンや最終利回りがある程度小さい債券の場合には、修正デュレーションはおおむね債券の残存期間に比例します。
ここで実際の修正デュレーションと価格変動リスクの関係を示してみましょう。修正デュレーションが1であれば、最終利回りが1%上昇(下落)すると債券価格も約1%下落(上昇)します。修正デュレーションが10であれば、最終利回りが1%上昇(下落)すると債券価格は約10%下落(上昇)します。このように、各年限の金利が同じだけ変動した場合にも、残存年限や修正デュレーションが大きい債券ほど市場価格の変動率は大きくなります。
