債券Q&A(II-3)|イールドカーブとは?

債券は、たとえ発行体が同一のものであっても償還までの残存年限によって、異なる金利(利回り)を示します。
そこで二者の関係性を可視化するために、横軸に債券の残存年数、縦軸に債券の利回りをとったイールドカーブと呼ばれる曲線が用いられます。
一般的には、償還までの期間が長いほど不確実性が大きくなるため、長期金利は短期金利を上回ることが多く、イールドカーブは「順イールド」と呼ばれる右肩上がりの曲線になります。逆に、短期金利が長期金利を上回る状況の場合、イールドカーブは「逆イールド」と呼ばれる右肩下がりの曲線になります。
また、国債のイールドカーブの形状は市場による金利の見通しを表すといわれており、一般的に、中央銀行が金融緩和をする(資金供給を継続する)場合は「順イールド」を描きやすく、中央銀行がインフレ対策として金融引き締めをする(資金を市場から回収する)場合は「逆イールド」を描きやすくなります。
例として、下図のように、2024年6月時点の米国では金融引き締めが実施されていたため「逆イールド」となっていました。しかし、2026年7月現在の米国や日本では緩和的な金融政策が引き続き実施されているため「順イールド」になっています。(インフレに対する懸念から、今後は短期の政策金利を引き上げる可能性もあります。)
