債券Q&A(II-2)|国債は安全なの?

国債は国の借金ですから、少なくともアメリカや日本などの基軸通貨国では、元利金の支払いが滞る債務不履行リスクは基本的にありません。もちろん、仮に財政危機に陥り、国が信認を失えば、金利の大幅な上昇に伴い国債価額が下落し、家計や企業にも影響を与えるとともに、国の円滑な資金調達が困難になり、政府による様々な支払いに支障が生じるおそれがあります。このため、こうした事態を招かないよう、それぞれの国は、財政規律を維持し財政健全化に努めていく必要があります。
ただし仮にこうした事態が起きても、基軸通貨国では中央銀行の国債引き受けにより、元利金の支払いは維持されます。しかし通貨や金融政策を他国と共有しているユーロ通貨圏や、他国の通貨で国際取引を行う必要があるローカル通貨国などでは、他国の判断や市場環境などにより、支払い不履行が生じることがあります。(例:ギリシャ、アルゼンチン)
このため、支払い不履行の起こりにくさから考えると、リスクの低い国としては、順に、「自国通貨と中央銀行が独立している国」、「人民元など基軸通貨ではないが独立した通貨と中央銀行を持つ国」、「共通の基軸通貨を使っている地域の主要国」、「共通の基軸通貨を使っている地域の主要国以外の国」、「その他のローカル通貨国」になっております。
したがって、基軸通貨の自国通貨建て国債に投資している限り、元利金の支払いが止まる可能性は、きわめて低いと考えられます。(政府機能が停止するような戦争や大災害などを除く、ユーロ圏を除く)
