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投資手法 | 分散投資

【戦略#6】 事業債を中心とした高利回り重視戦略

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海外クレジット資産の経験値が高い投資家を対象として想定し、世界のクレジット市場の特性を理解の上で利回りを追求する戦略です。一般に、若干格付けは低めでも高利回りの債券は信用リスクがより高い一方、受け取った利金が早い段階で累積します。債券には信用リスクがありますが、利金として受領済みの米ドル(現金)には信用リスクはありません。また債券の価値と累積して受け取った現金の価値が、国内での円建て運用を大きく上まわれば、外貨建て投資における為替レートの損益分岐点も低下していきます。より早期に多くの利金を回収し累積価値を高め投資回収を早めることで、一定の投資期間が経過した後の、残高全体で見た投資リスクを逆に圧縮させることができる、というのがこの戦略の目的です。

(事業債のデフォルトリスクに関する関連動画です)

[重視する観点] 高利回り債投資による累積価値上昇でリスクも低減

1) 高利回り債への投資による累積利金の増加

- さまざまな銘柄がある米ドル建て債券の中で、高利回りの債券への投資により、より多くの利金を獲得。
- 債券の直利を重視し、受け取った利金の累積価値を増やす。
- 高利回り債は信用リスクが高いものが多いが、一定期間が経過後の総残高に占める現金比率が高まれば、残高全体でみた信用リスクは徐々に圧縮へ。
2) 高利回り債の直利で、為替の損益分岐点を引き下げ;

- 高利回り債券の価値と累積利金を含む価値が、国内での円建て運用の価値を大きく上まわれば、外貨建て投資における円投資と比較した、為替レートの損益分岐点も低下。
- 足元で、深刻な信用リスクの高まりがみられない間(クレジット・サイクルの合間)は、むしろ信用リスクをとって直利を上げることが合理的な運用となる場合も。
3) 他の金利資産とのリスク分散;

- 高利回り債券投資は、国債や債券インデックス投信とは異なる特性(個社の信用スプレッド)で変動。
- 利回り資産の中で、分散投資によるリスク低減効果をある程度は得られる可能性。

高利回りのドル債を買うことで得られる、為替の損益分岐点低下(例)

下記の例では、日本円建て債の利回りが3.6%で固定、米ドル建て債の利回りが6.5%で固定した場合の、為替の損益分岐点をシミュレーションした。米ドル建て債券と円債との利回り格差が広がるほど、信用リスクの上昇の引き換えに、投資総額の為替変動に起因した損益分岐点はより速いペースで低下し、円高への耐性が強くなる。

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上田 祐介
上田 祐介
チーフインベストメントストラテジスト
JTG証券経済調査室長 兼 チーフインベストメントストラテジスト。クオンツアナリストとして職歴を開始。その後は複数の大手外資系投資銀行などで主にクレジット市場関連の業務を歴任。海外クレジット市場の分析に強み。

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