米ドル建て債券市場動向 週次:2026年5月第1週版
本動画では、2026年4月24日から5月1日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年4月27日から5月1日まで)
- FOMCは、債券相場に大きな影響を与えず。相場のテーマは、イラン情勢と原油需給。再度の交渉期待から、米国債イールドカーブは全年限で約-0.08%程度、パラレルに低下。
- 軍事的な深刻化が想定しにくい状況で、米国内の経済状況については安心感が広がり、株価も上昇、低格付け債のスプレッドもタイト化。米国の事業会社の信用リスク懸念は大きく後退。
- また、個人信用の質的な評価ギャップも顕在化。高品質顧客のアメリカン・エクスプレスが買われた一方、平均から低めの顧客層をカバーするマスターカードやジェフリーズ・ファイナンシャル、ファイサーブの社債は下落した。
米国国債市場
- 直近(5月6日)の10年国債利回りは4.35%と前週比で-0.081%の低下、4週比(4月8日)では+0.058%の上昇。
- 2年から20年までの米国国債利回りは揃って約-0.08%低下と、イールドカーブはパラレルに低下した。これは戦争終結期待の様な機械的な動き。FOMCの議論は反映していないと考える。
米国社債市場
- 投資適格のうちAA格とA格ではスプレッドの動きは+1~-2bps未満と非常にわずか。BBB~BB格も5年以上の社債では-2~-4bps程度のわずかなタイト化にとどまる。より低格付けのB格だけは-7~-14bpsとより大幅にタイト化。アメリカにおける信用リスク増大懸念は後退した形。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では2年債、投機級債では10年債。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件はテクノロジーセクターのインテルの65億ドルの起債。2番目は、通信セクターのAT&Tの47.5億ドル。3番目は、生活必需品セクターのウォルマートの42.5億ドル。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はGohl Capital Holdings Ltdによる12.5億ドル。2番目は、アライ・ファイナンシャルによる10億ドル。3番目は、Cathaylife Singapore Pte Ltdによる5億ドル。