ソフトバンクグループのFY2025上半期決算とクレジット評価のアップデート
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本レポートでは、ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンクG)のFY2025上半期(2025年4~9月期)決算状況と、同社社債投資におけるクレジット評価アップデートを行う。
FY2025年上半期(4~9月期)決算について
- ソフトバンクGのFY2025上半期の売上高は3.7兆円と前年比で+7.7%の増収、純利益が3.3兆円の黒字、株主帰属純利益は2.9兆円と上期としては最高益。
- ソフトバンクGの社債投資のための評価を行う目的には、未実現損益である株式の評価損益に大きな影響を受ける会計上の損益は適さない。
クレジット投資上の重要な評価指標
- 同社の債務の返済余力の多寡の評価尺度には、LTV、NAV、手元流動性(現預金など)、有利子負債残高、現金化可能な金融資産の保有額等を確認することが必要。
- ソフトバンクGが示す自主的な財務規律維持の目安;(i).通常時のLTVを25%未満に抑制 (異常時でも上限35%)、(ii).手元流動性として、少なくとも2年分の社債償還資金を保持。
- 同社の保有株式価値は2025/9末時点には39.9兆円に上昇。一方、NAVも33.3兆円まで増加。LTVは16.5%まで減少したが2024Q1には約8%程度。
- 2025/9末の単体ベースの手元流動性(ローン未使用枠を含む)は4.2兆円と増加傾向。今後2年の社債償還額を大きく上回る。
- 単体ベースの有利子負債は2025/9末には12.6兆円へ+0.5兆円増加。調整後の単体純有利子負債も6.56兆円まで+1兆円増。
- 名目上の総負債が減少傾向にあるため、自己資本比率は上昇傾向。
株式の投資評価と社債の投資評価の違い
- 2025年9月~12月にかけ、ソフトバンクグループでは、TモバイルやNVIDIA株式を売却、Open AIへの追加出資資金に充当。
- 株式市場では、1ヵ月で-39%近い株価下落で反応。
- 一方、社債市場では、シニア債のスプレッドは米日両市場でほぼ無反応。米ドル建て劣後債だけが唯一、スプレッドの拡大で反応
- LTV等の財務指標は、評価時点における社債の元利金支払い能力を反映。よって、未来にかけての投資価値の増加を織り込まなくても安定評価。
- 株式については不安定な相場変動は当面継続しやすいが、債券については安定した投資先としての性格を維持しやすい。
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具体的な商品例(外部サイト)
| 発行体名 通貨 優先/劣後 償還 永久債 | 利率 | 満期 |
|---|---|---|
| ソフトバンクグループ JPY建優先満期一括債 | 3.030% | 2031/6/13 |
| ソフトバンクグループ JPY建優先満期一括債 | 3.980% | 2032/12/8 |
| ソフトバンクグループ USD建劣後コーラブル永久債 | 6.875% | - |
| ソフトバンクグループ USD建劣後コーラブル債 | 7.625% | 2061/4/29 |
| ソフトバンクグループ USD建劣後コーラブル債 | 8.250% | 2065/10/29 |
| ソフトバンクグループ EUR建劣後コーラブル債 | 6.500% | 2062/10/29 |
| ソフトバンクグループ USD建優先満期一括債 | 8.250% | 2031/10/22 |
| ソフトバンクグループ USD建優先満期一括債 | 7.625% | 2029/10/22 |
| ソフトバンクグループ USD建優先満期一括債 | 8.500% | 2036/4/22 |
| ソフトバンクグループ EUR建優先満期一括債 | 6.375% | 2030/4/22 |
| ソフトバンクグループ EUR建優先満期一括債 | 7.000% | 2032/4/22 |
| ソフトバンクグループ EUR建優先満期一括債 | 7.375% | 2034/4/22 |
外国債券の取引にかかるリスク
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。
また、外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けるおそれがあります。
外国債券の取引にかかる費用
外国債券を、JTG証券との相対取引によって購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。
また、売買における売付け適用為替レートと買付け適用為替レートには差(スプレッド)があり、外国債券の起債通貨によって異なります。
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