みずほFGの概要と投資評価ポイント
みずほフィナンシャルグループが発行する債券への投資を検討するにあたり、発行企業の概要から投資評価ポイントまでを簡潔に解説します。
みずほFGの事業概要
- みずほFGはリテール・事業法人カンパニー、コーポレート&インベストメントバンキングカンパニー、グローバルコーポレート&インベストメントバンキングカンパニー、グローバルマーケッツカンパニー、アセットマネジメントカンパニーの5セグメントで事業を展開。
- 日本の3メガ銀グループ内では事業・収益の規模は最も小さいものの伝統的にホールセール事業に強みを持つ。
みずほFGの事業セグメント別の経営状況
- GCIBCの減収・減益、AMCの減益を除き、すべての事業セグメントにおいて、増収・増益。
みずほFGの収益力評価 – 評価軸 #1 –
- みずほFGの収益フローは拡大に伴い、費用を圧縮し利益マージンも改善傾向。
- みずほFGは直近四半期(FY2023 Q4)では、前年同期比収益フローが拡大、利益マージンは一時的な費用増により大幅に悪化した。
みずほFGの環境変化への耐性 – 評価軸 #2 –
- みずほFGは伝統的銀行業の競争力が同業他社に比べ相対的に弱い中、通期の営業費用・与信関係費用はともに大幅に増加。銀行業のリスク耐性は3メガ銀の中で最も脆弱。非金利収益の大幅な伸長はあるものの、市場環境の変化に対する耐性は3グループで相対的に弱い。
みずほFGの資金流動性とRWA当たり収益性 – 評価軸 #3 –
- みずほFGは低収益性事業への資本配賦を削減し、高収益性事業に再配賦する経営資源の入れ替えのイニシアチブで他社に先行。
- みずほFGのRWAあたりの収益性は、3メガ銀の中で最も低い水準ではあるものの、資産の入れ替えで改善傾向にある。
みずほFGの規制資本から見た健全性 – 評価軸 #4 –
- FY2023 Q4末のCET1比率は12.7%(前期比+0.8ポイント改善)。最低所要CET1比率までのバッファは4.7%(前期比+0.8ポイント改善)。国内3メガでは最も低い水準。
- バーゼルⅢ規制最終化基準の適用で、みずほFGのCET1比率は-2.1ポイントの悪化が見込まれている。
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具体的な商品例(外部サイト)
| 発行体名 通貨 優先/劣後 償還 永久債 | 利率 | 満期 |
|---|---|---|
| みずほフィナンシャルグループ 満期一括債 | 5.748% | 2034/7/6 |
| みずほフィナンシャルグループ 満期一括債 | 5.579% | 2035/5/26 |
外国債券の取引にかかるリスク
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。
また、外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けるおそれがあります。
外国債券の取引にかかる費用
外国債券を、JTG証券との相対取引によって購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。
また、売買における売付け適用為替レートと買付け適用為替レートには差(スプレッド)があり、外国債券の起債通貨によって異なります。
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