【レポート】[入門] 信用格付とは?
本レポートでは、知っているようで完全には分かっていないところもある「信用格付」について、初級者向けに解説を行う。
信用リスク、クレジット資産、デフォルトの基本
- 信用リスクとは、クレジット資産(貸付金、社債など)の元金や利金が、契約通りに支払われない潜在リスクのこと。
- デフォルト後の損失は、支払停止の有無だけでなく、法的手続きと回収率によって決まる。
信用格付の定義と格付記号
- 信用格付は、元利金支払いの確実性に関する外部格付機関の相対的な意見の表明である。
- 格付記号と「+」「-」などを組み合わせたノッチにより、信用力の強弱が示される。
格付の種類と実務用語
- 発行体格付は債務者全体の信用力に関する意見であり、個別債券の条件までは直接反映しない。
- 個別債務格付は、特定債券の契約条件、弁済順位、倒産時の債権保護などを踏まえた評価である。
- クレジット・ウォッチとアウトルックは、格付の方向性や見直し可能性を把握するための重要な補助情報である。
信用格付と経過年数・信用リスクの関係
- より高格付の発行体ほど長期間保有しても累積デフォルト率は上昇しにくい。
- 中位の格付では、一定年数経過後に累積デフォルト率が上昇しやすい。
- 投機的格付では早期に累積デフォルト率が高まりやすいが、長期間の累積デフォルト率が下がっているようにみえる統計観測上のサバイバル・バイアスが含まれる。
発行体格付と債券格付の違い
- 発行体格付と債券格付は同一ではない。債券格付は、弁済順位や商品性を反映して発行体格付からノッチ差が付く場合がある。
- 持株会社と事業運営会社では、同一グループ内でも発行体格付が異なることがある。
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