米ドル建て債券市場動向 週次 2026年3月6日から3月13日まで
本レポートでは、2026年3月6日から3月13日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年3月9日から3月13日まで)
- イランによるホルムズ海峡封鎖の長期化見通しが広がる中、世界経済への悪影響と、世界的なインフレの継続を懸念し、ドル金利は2週連続で全年限にまたがり上昇。
- 信用サイクルの悪化も懸念される中、社債スプレッドは全般的に拡大。特に低格付け債のスプレッドはさらに拡大。(投資金額当たりのクーポンが多い) 直利重視の債券投資にシフトする傾向も。
- 今後の、金融市場における混乱を恐れて、起債を急ぐ米国企業が急増。米ドル建て債の週次起債額は、通常の2倍近くに急増。ただし、起債額を押し上げているのは、AI/IT関連企業。
米国国債市場
- 直近(3月13日)の10年国債利回りは4.28%と前週比で+0.138%の上昇、4週比(2月13日)では+0.228%の上昇。
- 2年利回りは+0.156%上昇したが、20年国債は+0.160%上昇と、イールドカーブはパラレルな上昇を継続した。
米国社債市場
- 社債スプレッドは、格付/年限に関わらず、全面的なワイド化した。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では5年債、投機級債では10年債。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は一般消費財セクターのアマゾン・ドット・コムの370億ドルの起債。2番目は、テクノロジーセクターのセールスフォースの250億ドル。3番目は、ヘルスケアセクターのアボットラボラトリーズの200億ドル。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はヒューマナによる10億ドル。2番目は、シエラ・パシフィック・パワーによる6億ドル。
米ドル建て社債取引動向
- 最も債券の取引額が多かった金融機関債はモルガン・スタンレー、次いでゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーだった。
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはアマゾン・ドット・コムで、Honeywell Aerospace Inc、オラクルがそれに続いた。
- 投機級債ではVenture Global LNG Inc債の取引額が多かった。