今日は何の日(11/28):レッド・プラネット・デイ
赤い惑星の日(レッド・プラネット・デイ)
毎年11月28日は、マリナー4号の打ち上げを記念する「赤い惑星の日(レッド・プラネット・デイ)」です。この日は、「赤い惑星」と呼ばれる火星について学ぶ日でもあります。
マリナー4号は、太陽系の惑星へのフライバイ(近接通過)による天体の探査を行うマリナー計画の一環として、アメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げた無人惑星探査機です。1964年11月28日に打ち上げられ、火星へのフライバイに初めて成功し、1965年7月14日に火星に到着しました。この探査機によるミッションは無事に成功し、火星表面の画像22枚を撮影し地球に転送しました。これらは、深宇宙から撮影された史上初の地球以外の惑星のクローズアップ画像でした。白黒の粗い画像ではありましたが、不毛で大きなクレーターの多い惑星が撮影され、火星における知的生命の可能性を完全に否定するものでした。
マリナー4号の火星到達以前の何世紀もの間、火星での生命の存在については様々な憶測がなされ、多くのSF小説に登場する知的な異星人の母星には、火星が登場していました。しかし、マリナー4号の到達後、異星人の母星は「太陽系内の惑星」から「太陽系外の惑星」へと変化していくことになりました。一番衝撃を受けたのは、SF作家だったかもしれません。
火星人の襲来を題材にした小説といえば、イギリスの作家H・G・ウェルズが1898年に発表した「宇宙戦争(The War of the Worlds)」が有名です。火星人について、大きな頭を持つ「タコ型宇宙人」が戦闘機械を用いてアメリカを侵略するイメージを刷り込んだ作品とも言えるでしょう。宇宙探査に夢がある時代でもありました。自分も今日はタコ焼きでも食べて、タコ型火星人と戦ってみたいと思います。
