今日は何の日(11/25):カール・ベンツ生誕 ~ 内燃機関の父 ~
カール・フリードリヒ・ベンツ(Karl Friedrich Benz、1844/11/25~1929/4/4)生誕
カール・フリードリヒ・ベンツは、1879年から1886年にかけて自動車の動力となる内燃機関についての最初の特許を取得したドイツ人の技術者で、11/25は彼の生誕日になります。今もメルセデス・ベンツの社名としてその名が残っています。
ベンツ氏は、1878年12月31日に2サイクルエンジンを完成させ1879年に内燃機関に関する最初の特許を取得しました。彼のすごいところは、スロットル機構、電池により火花を発生させる点火装置、点火プラグ、キャブレター、クラッチ、ギアシフト、ラジエーターなど、今なお用いられている自動車用エンジンに係るあらゆる基本機能を自身で発明し、その特許を取得している点にあります。ただし、この段階では、まだ自動車を作るには至っていませんでした。
その後、1883年に Benz & Cie.というエンジン製造会社を設立した後、ベンツ氏は三輪の自動車の制作を開始し、1885年に完成したこの自動車をベンツ・パテント・モトールヴァーゲンと名付けました。翌1886年にこの世界初のガソリンエンジン自動車の特許が認められ、ベンツ氏の名は世界初の内燃機関乗用車の発明者として後世まで残ることとなりました。
モトールヴァーゲンを市販車として売り出したのは1888年です。この車をさらに有名にしたのは妻のベルタ・ベンツが行ったマンハイムからプフォルツハイムまでの106kmの史上初の長距離自動車旅行でした。このマンハイムからプフォルツハイムまで行って戻る194kmのルートは、ベルタ・ベンツ・メモリアル・ルートとして、今もそのルートが紹介されています。
