【レポート】9月FOMC、インフレ抑制への期待感は順当か、過剰か?
本レポートでは、今後の米国債券相場と為替相場についての弊社の見方を紹介する。
2026年9月のFOMC決定内容
- 9月のFOMCでは政策金利の目標レンジを3.75〜4.00%に+0.25ポイント引き上げ。
ウォーシュ議長会見で示されたメッセージ
- 経済活動や企業の資金需要が強く、利上げでも金融引き締めスタンスにはならない。
- 今回の利上げは物価安定達成を具体化する一歩。物価上昇の広がりと持続性を懸念。
- 現在の失業率は完全雇用と整合的、中期的には物価安定と完全雇用の両立が可能。
- 利上げでは、エネルギーなど特定の品目の値上がりを防ぐ効果はない。しかし、より広い範囲の物価上昇へ転化を防ぐことができる。
- ドットチャートに示された参加者の見通しは、年内の追加利上げ(4.25-4.50%)に。(ウォーシュ議長自身は判断を留保)
- 長期金利の上昇は、 (i)経済の強さ、(ii)企業の設備投資に伴う資金需要、(iii)地政学的不確実性、の3つが主な要因。
米国のマクロ経済環境
- インフレ率は、引き続き目標を上回る水準。8月のCPI総合は前年比で+3.4%の増加、エネルギーを含まないコア指数だと+2.4%。物品は+0.7%の増加、サービスは+3.0%の増加。
- 消費者信頼感は、改善したが、6月も引き続き50を下回り悲観的。
- 個人向けの住宅市況は、もはや、物件の買い替えとローンの借り換えにより資産効果を生むドライバーとはなっていない。
- 8月の雇用統計によると、失業率は4.1%と前月から横ばい。新規雇用者数は+16.2万人増(前月は+12.9万人増)。
今後の金融政策と相場の考え方
- ベースシナリオは、11月の中間選挙前後で、中東での和平交渉が成立、年末までにホルムズ海峡の完全安全通航が確保されるケース。この場合、10年国債利回りは、2026年末から2027年いかけて4.3~4.6%台に戻していく。ドル/円為替レートは2026年末で155円程度、2027年末には153円台半ば程度と見る。
- リスクシナリオは、ホルムズ海峡の軍事衝突状況が長期化し、原油の供給問題が長期にわたって深刻化する状況が継続したケース。この場合、10年国債利回りは、2026年末から2027年に5%台前半に。このケースでは、ドル/円為替レートは2026年末で159円程度、2027年末も162円程度と見る。
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具体的な商品例(外部サイト)
| 発行体名 通貨 優先/劣後 償還 永久債 | 利率 | 満期 |
|---|---|---|
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2041/2/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2044/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2047/2/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2049/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2052/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2053/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) USD建優先満期一括債 | ゼロクーポン | 2054/5/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 2.875% | 2045/8/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 3.000% | 2048/8/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 3.625% | 2053/5/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 3.875% | 2043/5/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 4.125% | 2053/8/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 4.375% | 2043/8/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 4.750% | 2053/11/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 4.500% | 2044/2/15 |
| 米国中期・長期国債 USD建優先満期一括債 | 5.000% | 2046/5/15 |
外国債券の取引にかかるリスク
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。
また、外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けるおそれがあります。
外国債券の取引にかかる費用
外国債券を、JTG証券との相対取引によって購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。
また、売買における売付け適用為替レートと買付け適用為替レートには差(スプレッド)があり、外国債券の起債通貨によって異なります。
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