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中国経済 | 分析

【レポート】中国住宅市場価格の現状評価

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【レポート】中国住宅市場価格の現状評価

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本レポートは、2026年5月までの中国住宅価格データを用い、過去1年間、特に直近半年の価格動向を整理し、住宅価格の下落幅に縮小や改善の兆しが見られるかを評価する。

新築住宅・中古住宅価格の累積変化

  • 直近半年の価格下落率は、新築住宅が-2.1%から-1.6%へ、中古住宅が-3.7%から-2.4%へ縮小したが、新築・中古住宅価格はいずれも下落を継続。
  • 中古住宅価格は新築住宅価格より下落幅が大きく、両者のトレンドと下落率には差異が存在。

70大中都市の価格動向:前年比上昇都市は新築3都市、中古はゼロ

  • 足元の2026年5月に新築住宅価格が前月比でプラスの都市は16都市あったが、前年比では上海・杭州・合肥の3都市のみ。
  • 中古住宅価格の前月比プラスの都市は10都市だが、前年比ではすべての都市が下落。

都市階層別の前年比動向:新築は一線優位、中古は全面調整

  • 2026年5月の新築住宅価格は、一線都市が前年比-1.7%下落、二線都市が-3.2%、三線都市が-4.2%下落となり、都市階層が低くなるほど下落率が大きい。
  • 一方、中古住宅価格はすべての都市階層が-5%~-6%程度で下落しつつ、都市階層の差異が小さく、全国で強い調整圧力が残る。

主要都市とその他都市の差異

  • 直近半年の主要都市においては、新築住宅価格は-1.2%、中古住宅価格は-2.4%と、いずれも下落率は小さい。
  • その他都市においては、新築住宅価格は-2.0%、中古住宅価格は-2.9%と、下落圧力が強い。
  • 弊社予測では、2026年11月までの半年間の下落率は、主要都市新築住宅は-0.8%、主要都市中古住宅は-1.9%、その他都市新築住宅は-1.7%、その他都市中古住宅は-2.6%。

中国住宅価格に関するまとめ

  • 直近半年の住宅価格下落ペースは一部鈍化したが、価格の底入れは確認できず。
  • 将来、価格が再上昇へ向かう場合、主要都市の新築住宅が先行指標になる。
  • ただし、短期的(2026年後半)には住宅価格の下落が持続しやすい。主要都市新築住宅の下落は更に鈍化するが、中古住宅価格の下落は持続する可能性がある。
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楊 濡瑞
楊 濡瑞
ジュニアエコノミスト
上智大学大学院・経済学研究科博士前期課程卒業。経済学修士。2025年より、JTG証券経済調査室で市場調査業務に従事。中国経済や、先進国債券の投資分析などを行う。大学院では、行動ファイナンスの研究を行い、特に株式市場における空売りに与える投資家行動の影響などを定量化した。中国・四川省出身。

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