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日本 | 市場分析・見通し

国内ネーム(黒目)米ドル建て社債の起債動向と、円債との利回り格差

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国内ネーム(黒目)米ドル建て社債の起債動向と、円債との利回り格差

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本レポートでは、国内ネーム(黒目)米ドル建て社債の起債動向を確認すると同時に、円建て債との利回り・スプレッド格差の傾向を確認する。

国内ネーム(黒目)米ドル建て社債の起債動向

  • 2025年度の黒目米ドル社債の起債額は、金融機関債と事業社債の両方で大幅に増額(前年の約3倍)。
  • 金融機関の米ドル建て債では、直近1年の新規起債額が急増。メガバンクと大手生保、大手証券が上位を占める構造は変わっていない。
  • 事業会社の米ドル建て債でも、直近1年の新規起債額が急増。定期発行体の米ドル建て債は変わらず。(例:NTTファイナンス、ソフトバンクグループ、楽天グループ、三菱商事、トヨタ自動車、本田技研工業、デンソー、三井物産、丸紅、JERAなど)
  • 2025年に新規で米ドル建て社債の起債を開始したのは;日産自動車、キオクシアHD、電力事業者(関西電力、北海道電力、九州電力、中国電力)など。

国内ネーム(黒目)における、米ドル建て社債と円建て債の利回り格差

  • 国内格付がAAA~AA格の事業社債では利回りは+1.5~3.0%程度、スプレッドは+23~+49bps程度、米ドル建て債の方が高い傾向。(例. NTTファイナンス、トヨタ自動車、ホンダファイナンス、三菱商事など)
  • 国内格付がA~BBB格の事業社債では、利回りは+2.6~4.8%程度、スプレッドは+23~+244bps程度、米ドル建て債の方が高い傾向。(例. 日産自動車、ソフトバンクG、楽天HDなど)
  • 相対的なスプレッド格差を考えると、後者グループの劣後債には、利回り面で相対的な優位性が存在。ただし、投資前に詳細な分析と評価が必要。

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