利下げ維持期待を冷やしたFOMCメッセージと米ドル建て債券見通し
本レポートでは、2025年10月のFOMCを参照しつつ、2025年末及びそれ以降にかけての米国債券相場と為替相場についての弊社の見方を紹介する。
2025年10月のFOMC声明、議長記者会見で示されたメッセージ
- 10月のFOMCでは政策金利の目標レンジを3.75〜4.0%に0.25%の引き下げ(2会合連続)。
- 量的引締め(QT;保有残高の縮小)を12月1日で終了。
- 準備預金の付利を3.90%とする
- 投票では反対者2名(ミラン理事=0.50%利下げを主張、シュミッド総裁=据置きを主張)
パウエル議長記者会見で示されたメッセージ
- 12月のFOMCでは、利下げを1回スキップする可能性に言及。12月のフォワードガイダンスができる状況ではない程度に、FRB内でも金融政策スタンスが割れている状況。
- マネーマーケットのタイト化兆候など、流動性共有を適正化する必要性。QT終了判断へ。
- 短期的にインフレは上振れ、雇用は下振れのリスクが存在。リスクのバランスにより適宜判断。
弊社の金利想定と着目点
弊社予想:
- 2025年12月の利下げはこれ以上なし。2026年6月までにさらに1回程度の利下げ(→3.75%)、2026年末までにも1回程度(→3.50%)の利下げを想定。
- 米10年金利は、2025年12月末に4.02%まで、2026年6月末に3.98%とほぼ同水準を維持。
- 米ドル/日本円レートは、2025年12月末に149.7円/ドル、2026年6月末に149.4円/ドル、2026年12月末に148.8円/ドルと、140円台のボックス圏で推移と想定。
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具体的な商品例(外部サイト)
| 発行体名 通貨 優先/劣後 償還 永久債 | 利率 | 満期 |
|---|---|---|
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2041/2/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2044/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2047/2/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2049/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2052/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2053/5/15 |
| 米国国債(プリンシパルストリップス) コーラブル債 | ゼロクーポン | 2054/5/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 2.875% | 2045/8/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 3.000% | 2048/8/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 3.625% | 2053/5/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 3.875% | 2043/5/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 4.125% | 2053/8/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 4.375% | 2043/8/15 |
| 米国中期・長期国債 コーラブル債 | 4.750% | 2053/11/15 |
外国債券の取引にかかるリスク
債券は、債券の価格が市場の金利水準の変化に対応して変動するため、償還前に換金すると損失が生じるおそれがあります。また、債券を発行する組織(発行体)が債務返済不能状態に陥った場合、元本や利子の支払いが滞ったり、不能となったりすることがあります。
また、外国債券(外貨建て債券)は為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じたり、債券を発行する組織(発行体)が所属する国や地域、取引がおこなわれる通貨を発行している国や地域の政治・経済・社会情勢に大きな影響を受けるおそれがあります。
外国債券の取引にかかる費用
外国債券を、JTG証券との相対取引によって購入する場合は、購入対価のみお支払いいただきます(委託手数料はかかりません)。
また、売買における売付け適用為替レートと買付け適用為替レートには差(スプレッド)があり、外国債券の起債通貨によって異なります。
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