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アメリカ | 相場

米ドル建て債券市場動向 週次 2025年5月16日から5月23日まで

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米ドル建て債券市場動向 週次 2025年5月16日から5月23日まで

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本レポートでは、2025年5月16日から5月23日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は5月19日~5月23日まで)

まとめ

  • トランプ政権のOBBB法案の通過により、関税問題解決への過度な楽観視が剥落。
  • 大幅な政府債務の増大懸念を受け、長期金利が上昇。この動きに連動して株式相場も反落。
  • FOMCにおける政策変更には、関税の賦課開始以降の経済指標の確認が必要。超長期債の利回りは高止まりしやすい。
  • 株式・コモディティ等のリスク資産から、米国債を含む債券などの金利資産への資金逃避が有用か。

米ドル建て債券価格動向

  • 20年金利-2年金利で見た長短金利差はさらに拡大。米国の財政肥大化懸念をより強く織り込んでいる状況。
  • これまで、過度に時価が回復してきた、ハイイールド債のスプレッドは反転・上昇(債券価格は下落)。投資適格の動きは小さい。BBB格の投資適格債が相対的に割安な状況は変わらず。

米ドル建て債券起債動向

  • 前週に最も起債額が多かったのは優先債で起債額の特に大きかった案件は、5月19日に発行したエネルギーセクターの「ウッドサイド・ファイナンス」の35億ドルの起債。債券の本数は4本、年限は3~10年。この資金は、主に米国ルイジアナ州での液化天然ガス(LNG)プロジェクト(年間1,650万トン)への総額175億ドル投資に係る資金調達の一部。大型起債を受け、S&Pが格付見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ。
  • 次いで起債額が多かった優先債は、原材料セクターの「スマーフィット・カッパ・トレジャリー」の27.4億ドルの起債。債券の本数は3本、年限は4~28年。
  • 劣後債では、航空宇宙・防衛セクターの「トランスダイム」が26.5億ドルの起債。6.375%クーポンで法定年限は8年。

米ドル建て債券取引動向

  • 金融債で最も取引額が多かったのは、Opcoでベイルイン・リスクの低い「シティバンク銀行」社債。「JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー」がそれに続く形となった。
  • 事業会社社債のうち、投資適格債券では投資適格債券では「メキシコ石油公社(ペメックス)」が最も多く、「ユナイテッドヘルス・グループ」、「オラクル」がそれに続く形。

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