【動画】債券投資で失敗しないための「7つの原則」
債券は、株式のように値上がり益を狙うことを主目的とする商品ではない。基本的には一定期間保有し、利子を受け取りながら、満期時の償還を目指す金融商品である。そのため、購入時の利回りだけで判断するのではなく、「どのように保有し、必要になったときにどう売却するか」という出口まで考えておくことが重要である。
ここでは、個人投資家が債券投資で失敗しないために確認しておきたい「7つの原則」を紹介する。
原則1 短期で売らず保有し続ける
債券投資で売買コストを抑える最も有効な方法は、途中売却を避けることである。病気や住宅修繕など急な支出に備える資金は預金などで確保し、少なくとも数年間は使う予定のない資金を債券投資に振り向けることが基本となる。
原則2 買う前に利回り(価格)を比較する
債券は証券取引所で一律の価格が付く商品とは異なり、証券会社によって提示価格や利回りが異なる場合がある。同じ発行体、通貨、似た残存期間の債券を比較し、どの証券会社が競争力のある条件を提示しているか確認することが重要である。
原則3 出口を確認する
満期まで保有できれば問題は少ないが、途中で売却する可能性も考えておく必要がある。特に確認したいのが、購入した債券を別の証券会社へ移管できるかどうかである。移管が可能であれば、複数社の売却価格を比較でき、より良い条件を選択しやすくなる。
原則4 流動性を確認する
債券によって売却のしやすさは異なる。一般に、発行額が大きく、格付けが高く、仕組みが単純な債券ほど買い手が見つかりやすい。一方、発行額の小さい債券や劣後債、低格付け債などは、売却時の価格差が大きくなる可能性がある。途中売却の可能性が高い場合ほど流動性を重視すべきである。
原則5 金利リスクは満期分散する
長期債は一般に利回りが高い反面、金利変動による価格変動も大きい。逆に短期債は価格変動が小さく、現金化しやすい。特定の年限に集中せず、満期の異なる債券を組み合わせることで、金利動向を予想しなくてもポートフォリオ全体の価格変動を抑えやすくなる。
原則6 信用リスクは個別に吟味する
高い利回りには理由がある場合が多い。特に格付けが投資適格の下位にある債券や投機的格付けの債券では、発行体の財務状況や事業内容を十分に確認する必要がある。格付けだけでなく、信用リスクに関する情報を継続的に提供してくれる証券会社を選ぶことも重要である。
原則7 コストではなく目的達成で判断する
最も重要なのは、「最も安く買うこと」だけを目的にしないことである。債券から得られる利子によって生活にどの程度の余裕が生まれるのか、何年間運用したいのか、どの程度の信用リスクを許容できるのかを考え、自分の目的に合った商品を選ぶ必要がある。
債券投資では、購入時の利回りだけでなく、保有期間、売却時の選択肢、流動性、金利リスク、信用リスクまで一体として考えることが大切である。「買った後」まで考えて債券を選ぶことが、長期的に安定した運用につながるのである。
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