エアロバイロンメント(AVAV:AeroVironment) – 全防衛領域に量産型テックを提供 –
本動画では、米ドル建て株式への投資を前提として、エアロバイロンメント社(AeroVironment、以下「AV」)の概要と、2026年Q3(2026/1月期)までの決算動向を確認し、同社への投資を検討する上での着目点を整理する。
AV社の事業概要
- AV社は比較的低コストで大量生産可能な装備を開発・供給する軍需企業。顧客(米軍)と密接に連携しつつ今後の軍事上のニーズを実用化。ベンチャー系防衛テック企業のような開発の俊敏性を併せ持つ。
AV社のFY2025、FY2026第3四半期連結決算
- AV社の直近四半期(FY2026Q3)の売上高は前年比+143%の増収。ただしBlueHaloの買収影響も含んでおり、従来事業のオーガニック成長分は前年比+38%。
- Q3決算では、米国宇宙軍向け既存の契約に「利用停止命令」が出たことを受け、宇宙事業ののれん減損-151百万ドルを計上。さらに、BlueHaloの買収に伴う償却(減損)費の計上もあり、ボトムラインでは-156.6百万ドルの純損失に(前年は1.8百万ドルの損失)。
AV社の事業別状況
- AV社の主力事業は自律システム分野で売上の約2/3を占める。米陸軍からのUAS受注残は、5年間で総額8.74億ドルなど。AV社では、迎撃用無人航空機システム(Titan)や、対空レーザー兵器システム(Locust)に、多くの成長機会があると説明。
- 一方、宇宙分野では米宇宙軍からの契約打ち切りの影響により、同分野の売上が回復するのはFY2028以降の見込み。
AV社の成長機会と潜在リスク、株式投資の考え方
- イランでの紛争における現実が、一方向攻撃ドローン、カウンターUAS、指向性エネルギー兵器、ISRドローンの需要をさらに押し上げる可能性。兵器体系の世代更新の機会に。
- Q3決算の9か月累計では約9割が米国政府からの売上。SCAR以外の分野では、大量消耗品も含まれており最終的な支払いの実現性はより確実となりやすい。
- FY2026(2026年4月期)予想利益ベースでは、株価を210ドル前後とするとPERは約72倍と割高なイメージ。ただし同社では、FY2027とそれ以降の売上高が年あたり+30%以上の成長を持続する見込みを示し、さらに一過性コストの宇宙関連の減損影響も無くなることで、マージン拡大の可能性も。
- 短期的な費用の計上や減益により、株価が下方に修正されているタイミングの方が、同社への投資機会となりやすい可能性もある。
調査レポート
エアロバイロンメント(AVAV;AeroVironment) -全防衛領域に量産型テックを提供 -