米ドル建て債券市場動向 週次:2026年3月第3週版
本動画では、2026年3月13日から3月20日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年3月16日から3月20日まで)
- 3月18日のFOMCでは、労働指標よりも、インフレ警戒へのシフトが注目され、中長期の金利よりも短期の金利が大きく上昇。
- トランプ大統領が48時間の期限を切ってホルムズ海峡の商船通航を速やかに再開しなければ発電施設を爆撃すると警告。イランは徹底抗戦の構えを見せ、発電施設が攻撃を受けた場合、ホルムズ海峡を「完全に封鎖」し、さらにイラン軍が中東地域にある米国およびイスラエルの「エネルギー、情報技術、海水淡水化インフラの全て」を標的にするとの宣言を行った。この対立状況を受け、株式相場も一段と下落。債券も売られ国債利回りは全般的に上昇。
- ただし、社債のスプレッドは相対的にマイルドな変化に留まった。B格の債券やプライベートクレジット・ファンドにも買戻しが入った状況。
米国国債市場
- 直近(3月20日)の10年国債利回りは4.38%と前週比で+0.103%の上昇、4週比(2月20日)では+0.297%の上昇。
- 米国債利回りは3週連続で大幅に上昇。前週では短期金利の上昇が長期金利の上昇を上回り、イールドカーブの傾きはなだらかに(ベア・フラット化)。
米国社債市場
- B格のスプレッドはほぼ不変。それ以外の社債では2年債スプレッドが縮小(2年債利回りの急速な上昇に、マークが間に合わなかった可能性)。5年/10年のスプレッドはほぼ動かず。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は工業セクターのHoneywell Aerospace Incの160億ドルの起債。2番目は、ヘルスケアセクターのノバルティス・キャピタルの110億ドル。3番目は、政府セクターのドイツ復興金融公庫の40億ドル。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はウェルズ・ファーゴによる22.5億ドル。2番目は、サザンによる13億ドル。
米ドル建て社債取引動向
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはアマゾン・ドット・コムで、セールスフォース、Honeywell Aerospace Incがそれに続いた。投機級債ではVenture Global LNG Inc債の取引額が多かった。