米ドル建て債券市場動向 週次:2026年1月第4週版
本動画では、2026年1月16日から1月23日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年1月19日から1月23日まで)
- 1月のFOMCを前に、前週の米国債券相場は、動意が薄い展開。休場明け(1/20)に「長期金利ショック」;日本国債(JGB)急落(利回り急騰)による影響と、米政権のグリーンランド/対欧関税を巡る地政学・通商リスクで、米長期金利が跳ね上がる展開を観測、特に超長期が振れた。
- しかし、その後(1/21〜)の相場は“落ち着き”、関税トーンの軟化と20年債入札の好結果が効いて金利は反落、週末にかけてボラが沈静化した。クレジット(社債)はマクロ/地政学で国債が揺れても、投資適格(IG)社債は需給が強く、信用スプレッド水準も90年代以来となるタイトな水準を示していた。週半ば以降は、国債イールドカーブと社債スプレッドの双方が、ほとんど動かなかった。
- 米銀では、与信の拡大に向けTLAC債を増発。引き続き、米国事業会社による社債・ローンによる負債資金の調達ニーズは旺盛な模様。
米国国債市場
- 直近(1月23日)の10年国債利回りは4.23%と前週比で+0.002%の上昇、4週比(12月26日)では+0.098%の上昇。
- 2年利回りは+0.008%上昇したが、20年国債は-0.001%低下と、イールドカーブの傾きは変わらず(パラレルシフト)。(前週とは逆)
米国社債市場
- 2年以下の社債のスプレッドはタイト化。5年超の投資適格債のスプレッドはほぼ固定状態。投機級債はB格が主にタイト化。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では2年債、投機級債では2年債。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は金融セクターのゴールドマン・サックス・グループの160億ドルの起債。2番目は、金融セクターのウェルズ・ファーゴの80億ドル。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はモルガン・スタンレーによる15億ドル。
米ドル建て社債取引動向
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはオラクルで、メタ・プラットフォームズ、メキシコ石油公社(ペメックス)がそれに続いた。