債券Q&A(IV-1)|アセット・アロケーションとは?

ここでは、アセット・アロケーション(資産配分)について説明します。
世の中には、さまざまな種類の金融資産や投資機会があります。
こうした資産は、それぞれ異なるタイミングで上がったり下がったりします。このため、運用資金を1つの資産に集中しないで、値動きの異なる複数の種類の資産や異なる地域の資産に分散しながら長期間の投資を行えば、一部の値下がりを他の資産が補い、資産全体の値動きを抑える効果が期待できます。
このように、資産配分を分けることで投資リスクを分散する手法を、アセット・アロケーションと呼びます。アセット・アロケーションを行うと、特定の市場の好不調に左右されにくくなり、投資リスクが分散され投資リターンの安定度が増す効果が得られます。こうした点で、中長期の資産形成を続けやすくなる点が利点です。

アセット・アロケーションには、資産の種別だけではなく、投資先の地域を限定せず国際的な分散投資を進めることで、世界経済の中での成長の地域差をまたいで成果を得る、という効果もあります。
インデックス投資は、アセット・アロケーションによる運用を行う場合に頻繁に使用されます。ただし、アセット・アロケーションが有効に機能するには、いくつかの前提があります。
① 当面使う資金を別に確保し、中長期で保有できること。配分は、運用目的や投資期間、どの程度の損失まで耐えられるかに合わせて決めます。
② 実際に値動きの異なる資産に分散すること。外国株と外貨建て債券には共通の為替リスクがあるため、円換算での値動きや通貨の偏りも確認します。
③ 各資産への投資が、その資産全体の特徴を十分に反映していること。インデックス投資では、指数の対象範囲や銘柄の偏り、商品の指数への連動性を確認します。
④ 手数料などのコストが、各資産クラスに期待される収益に比べて十分に低いこと。
⑤ 各資産の値動きの大きさや連動性、配分の偏りを定期的に確認し、必要に応じて調整すること。
資産間の関係は一定ではなく、株式と債券が同時に下がる局面もあります。分散や長期保有によって、損失が必ず避けられるわけではありません。