債券Q&A(III-12)|クレジット債投資のメリット・デメリットとは?

クレジット債は、国債等の市場変動リスクに着目し期中の売買により超過収益を得られるリスクフリー債券とは異なり、分散投資によりずっと保有を継続することで超過収益を得られるという、対照的な性格を持っています。
以下で、リスクフリー債と比べた場合のクレジット債投資のメリット/デメリットを比較します。
クレジット債投資のメリット
- 相対的にリスクフリー債への投資に比べ、利回りや期待リターンが高い。
- 国債に比べ発行体の数も債券の本数も非常に多く、劣後債や担保付債など異なる担保順位の債券も選べるなど、無担保シニア債が大半を占める国債とは異なりさまざまな投資機会を選ぶことができる
- 個別債の分散投資により、投資リスクを平準化できる。
- 市場の期待により価格が定まる株式などに比べ、クレジット債投資は、きちんとした投資評価や分析を行うことで比較的安定したリターンを得やすい。
クレジット債投資のデメリット
- デフォルトリスクが存在する。格付が低い場合などには、発行体レベルでの適切な情報収集や分析を行わないとデフォルトにより元金が損なわれることもある。
- 流動性が低い。膨大なクレジット債が発行されているが、個々の債券だけを見れば、発行高や取引高はリスクフリー債に比べ非常に限定されている。また、債券は運用目的で購入する人が多く取引量が少ない上、リスクフリー債と異なり流通量も限られるため、売買したいクレジット債がそもそも市場で取引できない可能性がある。
- 取引コストが相対的に高い。リスクフリー債に比べると証券会社などにとっても在庫リスクが大きいため、店頭取引における売買価格の差(取引コスト)が大きい。
- 相対的にマーケットインパクトが高い。市場取引の流動性が大きくはないため、わずかな金額が取引されただけでも、市場価格(気配値)が容易に変動する可能性がある。
