債券Q&A(I-10)|リスク別の債券投資戦略とは?

債券は、事業会社、金融機関や政府などの発行体が、市場から資金を借り入れるために発行する有価証券です。
一口に、債券への投資といっても、借金の元利金の返済が確実にできる相手にだけお金を貸すのか、それとも倒産や債務不履行などにより借金の返済が滞る可能性が例えわずかな確率だとしても存在する相手にお金を貸すのかによって、大きく考え方が異なります。
返済が滞るリスクがない債券(リスクフリー資産*)の場合
例えば、特に大きな経済規模を有する先進国で、独自の通貨を持っている国(アメリカ、日本、イギリスなど)の政府が発行する債券に投資を行う場合には、基本的に元利金の返済が滞る心配をする必要がありません。
このように、返済が滞るリスクがない債券(リスクフリー資産)の場合には、日本円での投資なら日本国債を、米ドルでの投資なら米国国債を買えばよく、どの債券を投資対象に選ぶのかは、債券の償還までの年限と最終利回りの比較により決めることになります。
*“リスクフリー資産”について、例えば国債投資にも価格変動リスクはありますが、ここでは一般的な金融工学等で用いられる慣習的な表現としてデフォルトが生じない債券を指しています。
返済が滞るリスクがある債券(クレジット資産)の場合
一方、社債やエマージング国債等のように、倒産や支払い不履行により当初想定していた元利金が支払われなくなる可能性がある債券をクレジット債と言います。
クレジット債の場合には、同一の発行体による債券を過度にたくさん保有すると、万が一その発行体が支払い不履行を起こしたときに大きな損失が生じてしまいます。
このため、数多くの発行体に分散して債券投資を行うことが、投資の基本となります。