中国住宅市場の現状評価と見通し
本レポートは、中国住宅市場における需給状況と価格動向を整理し、足元の住宅市場の構造的な問題を把握することを目的とする。
住宅販売:2025年後半に更に減速、回復は未定着
- 2025年の販売面積は、2021年ピークと比べ、-53.17%とほぼ半減。
- 2025年の住宅販売は低水準で推移し、上半期には下落率は-1.2%~-3.7%程度だったが、下半期には下落ベースが加速し、2025年末頃の下落率はほぼ-20%程度まで落ち込んだ。
竣工・着工:縮小が持続、住宅供給正常化はなお途上
- 住宅着工と竣工が長期間で弱含み状態。
- 竣工・着工比は2025年に1前後の水準にとどまったが、均衡というより、着工急減下での相対的な均衡を反映。
住宅投資:短期内に安定化が確認できず
- 住宅投資は2025年時点でピークからほぼ半減しており、下半期には投資減少のペースが加速。現状では、安定化の兆しは依然として確認できず。
住宅市場累積面積区分:未完成ストックは依然として大規模
- 住宅市場の主な負担は未完成ストックの規模。未完成ストックの縮小が進まない限り、新規開発・投資の正常化や市場の資金循環の改善は見込みにくい。
住宅在庫・消化期間:在庫総量は減少するも、消化期間は依然として高い水準
- 潜在在庫面積が減少している一方、在庫消化期間は依然として高水準に留まっており、在庫状況が実質的に改善したとは言い難い。
- 在庫問題の改善を判断する上で、在庫総量の減少だけでなく、在庫消化期間の持続的短縮が不可欠。
住宅価格:新築・中古の乖離が継続、下落が加速
- 足元で新築・中古住宅価格はいずれも、下落圧力が強まった。新築住宅は中古住宅対比で相対的に堅調、中古住宅の調整がより深い。
中国住宅市場に関するまとめ
- 中国住宅市場は、長期間の構造調整局面にあり。市場正常化の判断には、主要指標の改善が複数確認できる必要あり。
- 弊社では、2026年にはまだ「低迷局面」を維持し、下押し圧力の強い状態が継続、主要指標は調整基調が持続する可能性が高いと判断。