【ショート動画】ライゼン・フューエルズ・ファイナンス債のクレジット投資評価
本動画ではライゼン・フューエルズ・ファイナンス債のクレジット投資評価を行う。
Raizenグループの企業構造
- 同社は、親会社でブラジルにおいてエネルギー事業を行うライゼン・エネルジア、及び最終親会社のライゼンから債務保証を受けており、3社の信用力はほぼ同等。
- ライゼンは、シェルとコザンに共同支配されるブラジルのバイオエネルギー最大手企業。
ブラジルの運輸エネルギーと供給・消費・流通の産業構造
- ブラジルでは、バイオ燃料がエネルギー供給の17%、消費の約10%を占める。
- ライゼンはブラジルのバイオ燃料の約20%を生産する同分野のトップ企業。また、小売燃料の国内流通事業では、シェア20%と2位に位置するなど、同国で重要な位置を占める。
ライゼンの損益状況
- ライゼンの、第2四半期(2025年9月期)までの決算では、(i) 2四半期連続の減収(前年比)、(ii)5四半期連続の赤字(前期比)、(iii)調整EBITDAマージンは7四半期連続の低下(前期比)、FCFも赤字からわずかに黒転も低水準に留まる状況(前期比)。
- 同社のFCFが悪化し資金流出圧力がかかっている最大要因はESB事業の設備投資。
ライゼンの財務状況
- ライゼンの、純債務/EBITDA倍率は、Q1の30倍からは改善したものの、Q2においても約15倍に留まる。手元流動性は潤沢で短期間で資金ショートに陥る懸念は少ない。
- 自己資本比率は、2年前の20%近くからQ2末には約10%まで低下。
ライゼンの経営課題と対応状況
- 短期的課題(FCFの不足)は、選択的WC項目の調整の完了、設備投資の逓減、アルゼンチン事業の一過性要因からのリバウンド、で解消の見込み。
- 長期的課題(事業ポートフォリオの見直し・簡素化)には、短期負債を長期負債で再調達すると同時に、現金水準を厚めにして流動性を維持。借り入れによる外部調達を維持することで時間をかけて対応。
ライゼン・フューエルズ・ファイナンス債のクレジット投資評価
- 同社社債は一般的な投資家には非推奨。ハイイールド投資に充分な経験があり、リスク許容度の高い投資家には推奨。
- ライゼンの発行体格付けは2026年1月末までにMoody’sとFitchが投機級のBB格レンジに格下げを行う可能性が高い。S&PのBBB格は維持される可能性が高い。
- 米ドル建て社債は8.2%以上の利回りが得られる状況(11/26時点)。ただし時価下落の可能性を考えると、投資タイミングとしては2026年2月頃が検討しやすいと考える。
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