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アメリカ | 相場

週次:米国債券市場動向(2024/9 第5週)

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本動画は、2024年9月20日から9月27日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。

全体動向

  • FOMCで利下げが確定した後、これまで期待が先行していた長期・超長期債はスティープ化(長短金利差が増す)する一方で、利回り水準は低下しにくい状況。
  • 長期・超長期の利回りにフォーカスした長期保有投資による利回りベースでの投資が引き続き有効であることが確認された。一方で、短期の価格変動にベットしたストリップス債投資等の有効性は低下。

米ドル建て債券起債動向

  • ここでは、2024年9月20日から9月27日までの起債市場動向を確認する。
  • 起債額の特に大きかった銘柄はヒューレット・パッカード。AI革命に伴う成長を目指したジュニパーネットワークスの買収資金として前々週の強制転換優先株発行に続いて、前週にはシニア債の巨額起債を実施した。
  • オラクルも、大型起債を実施。同社は2022年に実施した医療用デジタル情報システムのプロバイダであるCerner買収後、財務レバレッジが悪化していた。今回の起債は負債の借換えと一般的な資金需要が背景。

米ドル建て社債取引動向

  • 前週の取引額が多かった社債を、金融機関債と、事業会社(投資適格、投機級)に分け、それぞれ示した。
  • 債券の取引額が多かった金融機関債は、前週に続きバンクオブアメリカ債、次いでシティ・グループ債だった。債券の取引額が多かった金融機関債は、ほぼ大手米銀6行が占めた形。むしろ前週までのようにトピック的な理由でのその他銘柄の取引が含まれなかったことで平常時に戻った形。
  • 事業会社のうち、事業会社のうち、投資適格債券では「オラクル」が最も多く、「ボーイング」、「ヒューレットパッカードエンタープライズ」がそれに続く。投資適格債では、大型起債を行ったオラクル、ヒューレットパッカードの社債が入れ替えニーズを背景に積極的な取引対象に。特にHP債の取引は9月28日に集中。

米ドル建て債券価格動向

  • ここでは、前週の利回り・スプレッドの時系列推移、セグメント別に比較した個別社債相場の動向を確認する。FOMCでの0.5%の利下げを受け短期金利(1~5年)は大きく低下したが、10年超の金利はわずかにしか反応せず、特に25年超の金利はほぼ変化なし。米国国債の利回りが下がりにくくなる一方、これまでイールドハンティング対象だった社債も、現在ぼ割高なスプレッドの下では動意が薄い。
  • 9月25日に2024/8月期決算を公表したマイクロン・テクノロジーが、8四半期で最高の売上高・営業利益を示したことを好感され、社債価格が上昇。人工知能向けに急拡大している広帯域メモリー(HBM) の需要増が影響。
  • 投機級債で、最も上昇したのはケーブルテレビ・衛星放送セクターのディッシュDBS。
  • 外国籍の投資適格債ではぺメックス債が上昇。背景として、JPモルガンのアナリストが流した「Fitchによる同社の区分が、採掘会社から公共企業に変更になれば、格上げ対象になりうる」との見解が影響。ロンドンで開催されたFitchのカンファレンスでの議論を受けたもの。また外国籍の投資適格債で最も下落したのは、金属・鉱業セクターのKrakatau Posco PTだった。
  • 投機級の外国籍債で、最も上昇したのは林産物・紙製品製造セクターのマーサー・インターナショナル、最も下落したのは化学工業セクターのUPLだった。

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