【レポート】米ドル建て債券市場動向|米国債利回り・社債スプレッドを専門家の視点で読む【2026年6月第2週】
ここでは米ドル建て債券相場の動きと、より詳細な債券の取引状況についてデータを示し、専門家が分かりやすく解説します(無料レポートあり)。
日米の経済成長力格差に起因した円安や国内インフレに、富裕層や50代・60代が対抗し、将来の生活を長く支えるには、より高成長な経済の通貨の債券などに分散投資し、元本を維持しつつ、安定した収入を確保していくのも重要です。
本レポートでは、2026年6月5日から6月12日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年6月8日から6月12日まで)
- 6月のFOMCを前に、利上げ利下げ共に難しいとの認識を市場で共有。米金利は小さいボックスレンジで推移。
- アメリカ・イランの停戦交渉の進展を受け、来月以降の総合インフレは落ち着きを見せることを期待(エネルギー価格↓)、速やかな利上げは行いにくい状況。ただし、AI関連の起債増やSpaceXの大型IPOなどに代表される、米経済のバブル的な強さから利下げ期待も後退した状況。
- 好調な企業業績の裏で進む企業物価上昇の価格転嫁影響が、消費者の可処分所得へのストレス影響となるのか、賃上げで吸収できるのかは、まだ判別しにくい状況。
- インフレ懸念を自身の誕生日までに抑制したいトランプ大統領の「覚書」は、単に60日間の交渉期間を確保しただけ、という側面も。60日後の状況には不安定性がある。短期的なリスクオンは継続か。
米国国債市場
- 直近(6月12日)の10年国債利回りは4.48%と前週比で-0.051%の低下、4週比(5月15日)では-0.115%の低下。
- 2年国債利回りは-0.066%低下したが、20年国債は-0.045%低下と、イールドカーブの傾きは急に(スティープ化)。
米国社債市場
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では2年債、投機級債では2年債。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は金融セクターのマスターカードの50億ドルの起債。2番目は、政府セクターの米州開発銀行の30億ドル。3番目は、金融セクターのアーチ・キャピタル・グループの20億ドル。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件は全米教職員保険年金協会(TIAA)による20億ドル。2番目は、マッコーリー銀行による12.5億ドル。3番目は、スタンダードチャータードによる10億ドル。
米ドル建て社債取引動向
- 最も債券の取引額が多かった金融機関債はシティバンク、次いでJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、モルガン・スタンレーだった。