米ドル建て債券市場動向 週次 2026年2月20日から2月27日まで
本レポートでは、2026年2月20日から2月27日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年2月23日から2月27日まで)
- 前週の米国債券市場では、国債利回りが週前半ではわずかに上昇したが、最終的には広い年限で利回りは低下した。
- 週前半に金利はわずかに上昇した背景は、①株式相場の持ち直しで債券から株式に資金ローテーションが発生、②供給要因では、2年債入札はやや不調、5年債を前にした事前売りや社債発行に伴うヘッジ売りが発生、③好調な経済指標や、カンザスシティ連銀のシュミッド総裁の発言を受け、Fedの利下げ期待が後退、④最高裁のトランプ関税への違法判断による財政赤字の拡大懸念も長期金利を押し上げ。
- 週後半に金利は大幅低下した背景は、①イランでの地政学リスクの高まりを示唆するトランプ大統領発言や軍事活動から、週後半には大幅な下落に転じ、上昇要因を完全に打ち消し、②「AI不安と地政学リスクによる安全資産買い」により、金利はさらに低下。
米国国債市場
- 直近(2月27日)の10年国債利回りは3.94%と前週比で-0.145%の低下、4週比(1月30日)では-0.298%の低下。
- 2年利回りは-0.103%低下したが、20年国債は-0.119%低下と、イールドカーブの傾きは変わらず(パラレルシフト)。
米国社債市場
- 社債市場は、米国債の利回り低下に対して、信用スプレッド拡大(国債ほど価格が上昇しにくい)で反応。投資適格のAA格~投機級上位のBB格まで、幅広くスプレッドがワイド化。投機級中位のB格はこれまでの傾向に比べると、ワイド化水準が控えめ。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では10年債、投機級債では10年債。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は金融セクターのバークレイズの40億ドルの起債。2番目は、通信セクターのSV RNO Property Owner 1 LLCの38億ドル。3番目は、一般消費財セクターのロイヤル・カリビアン・クルーズの25億ドル。
米ドル建て社債取引動向
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはオラクルで、アルファベット、アッヴィがそれに続いた。
- 投機級債ではマイケルス債の取引額が多かった。