米ドル建て債券市場動向 週次 2026年1月23日から1月30日まで
本レポートでは、2026年1月23日から1月30日までの米国債券市場動向の状況を示すことを目的とする。(起債額と取引額は2026年1月26日から1月30日まで)
- 今回のFOMCで雇用の安定状況を確認し利下げを見送るなど、中期的には経済が安定しインフレ懸念から金利据え置きもしくは将来の利上げが意識される一方、FRB次期議長により一時的に利下げの可能性が高まったことから、短期金利はタイト化の一方、長期・超長期の金利は上昇で対応した。社債スプレッドのタイト化が、投資家の経済回復期待とリスク選好回復を反映している。
- 社債市場では、特に投資適格社債のスプレッドが歴史的な低水準までタイト化。週後半にかけて、投資適格債のスプレッドは70bp台前半まで縮小し、需給ひっ迫を示唆する動きが観測。債券在庫の薄さを指摘する声もあり、ハイイールドを含め全般的にリスク許容度が高まった面も。
- 起債市場では、米国の地方銀行やスーパーリージョナル銀行の社債発行が相次いだ。
米国国債市場
- 直近(1月30日)の10年国債利回りは4.24%と前週比で+0.010%の上昇、4週比(1月2日)では+0.045%の上昇。
- 2年利回りは-0.072%低下したが、20年国債は+0.035%上昇と、イールドカーブの傾きは急に(スティープ化)。
米国社債市場
- 投資適格のスプレッドは、-0.6~1.5bpsとほぼフラット。投機級は2.3~10.9bpsとややワイド化。
- ドル建て社債を年限別に見ると、相対的にスプレッド(超過利回り)が広めに動いたのは、投資適格債では2年債、投機級債では2年債。
米ドル建て債券起債動向
- 優先債で起債額の特に大きかった案件は金融セクターのAsurion LLC and Asurion Co-Iの33億ドルの起債。2番目は、エネルギーセクターのエナジー・トランスファーの30億ドル。3番目は、金融セクターのUSバンコープの22.5億ドル。
- 劣後債で起債額の特に大きかった案件はPNCファイナンシャル・サービシズ・グループによる15億ドル。2番目は、ロイヤル・バンク・オブ・カナダによる10億ドル。3番目は、ハンチントン・バンクシェアーズ(オハイオ州)による7.5億ドル。
米ドル建て社債取引動向
- 事業会社のうち投資適格債で取引額が最も多かったのはオラクル。